第1回 関西鉄道すごろく 公式バナー      (作:colonel)

2010 KANSAI TETSUROKU 01
Team.RED Report

赤チーム リーダー 武尊
K.E.T.関西電鉄交通社 代表

第二章 −はるか遠き奈良−


加美駅の悪夢


加美駅1050

加美駅到着〜。さあ、はたしてヒロシさんの予感は・・・・?


スタート駅(大阪駅)に戻る

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世界が凍りついた・・・・。

二人「うっっっそ、まじかー」

いやな予感的中。
すごろくの神様(と駅マスイベント考えた時の俺)の痛い仕打ちに、ショックを隠せない赤チーム。
俺の運は、俺をどこまで裏切り続けるんだ・・・・。orz
ただただ、皮肉混じりに自分たちの不運を笑うしかなかった。

そんなこんなで、「えーらいこっちゃー」と大阪駅までUターンします。
途中、新今宮駅での大阪環状線外回り乗り換え後、GMからの定時報告を受信。
“GMより、定時連絡です。
尚、現在の展開速度から判断して、本通知以降、発信間隔を30分→1時間に変更します。詰まってくれば、適時間隔を変更します。
11:00現在の各チームの現在地は次の通り。
赤チーム:加美   青チーム:芦原橋   緑チーム:大阪城公園 以上。”

定時報告1100
そういえば、さっき隣の車両に緑チームがいた気がする。
これから芦原橋に戻って、次のターンだとしたら、俺たちが戻るころにはいいところに行ってるかもしれない。
もう、次のゲームでたすきつけてもいいから、早く奈良駅に行きたい、と思い始めていました。

大阪駅1126
あぁー、やれやれ、ようやく戻ってきた。
サイコロ振りまーす。ヒロシさんの第六投!

・・・・・・・・・・・・
福島駅と縁あるなぁ。

どうやら、ユニバーサルシティ方面行きで遅れが発生しているらしい。
やっぱりはじまったかー。JR名物遅延祭。
これが、実はどエライことになってるとはまだ私たちは知らない。


福島駅2回目1131

二度目の福島駅。どうせ白マスなので、とっととサイコロ振ります。武尊の第七投!

ヒ「なんか、完全にやり直してますね・・・・」
言葉なく、コーヒーで一服しながら電車待ち。
USJ方面を見送り、内回りに乗って今宮駅に移動。
と思ったら、移動中に遅延祭の原因判明。

11時12分ごろ、大和路線、平野−加美間の踏切で人身事故発生。
これに伴い、大和路線のJR難波駅−王寺駅が運転見合わせ。
12時10分ごろ、運転再開の見通し、とのこと。

福島駅到着時が11時31分。調子よく進んでも、新今宮駅での乗り換えで足止めを食らうことに。
あっちゃー。これはエライ大事である。
何でこんなに事故しちゃうかなぁ、関西人。もうちょっと落ち着いて踏切で待ってほしい。


今宮駅2回目1155

今宮駅再び。
GMと今後の対応を検討しつつ、ヒロシさん八回目のダイススロー!

ついに動いたけど・・・・でも電車は動いてないけど・・・・。
6駅進んで久宝寺! 加美駅を通過!! よかったー!!!
ってか、ヒロシさん、これまで1と6ばっかり出してるぞ・・・・!
協議の結果、遅延が13時30分まで長引いた場合は快速列車解禁、14時30分を過ぎた場合はゲーム打ち切りとすることに。
さすが、メッチャケッタイナゲームマスター。対応が早いです。

新今宮駅で乗り換え。この時点で12時過ぎなのだが、まだ運転は再開していない模様。
結局、12時04分に運転再開、新今宮駅に奈良方面行きが来たのは、12時19分でした。


久宝寺駅1233

ようやく動き始めた大和路線で久宝寺駅に到着。


サイコロを三回振る。一回目(1・2:赤 3・4:青 5・6:緑)チームを、二回目(マス)、三回目(奇:進める 偶:戻す)。

今回初の緑マスです。
早速サイコロを三回振ります。ダイスを握るのは私。

1、3、5
赤チームを、3マス、進める

おぉ、進める! バンザイ!!
ようやく俺たちに運が回ってきた!
喜びに沸く赤チームに、GMからの定時報告。
“各チームの現在位置通知。
12時30分現在の、各チームの現在地は次の通り。
赤チーム:今宮   青チーム:加美   緑チーム:平野 ”
定時報告1230
今宮駅になっているのは、久宝寺駅到着メールを送ったのが12時33分で、ぎりぎり定時報告に間に合わなかったため。
定時報告はこのように、実際の場所とのずれが生じることも良くあるため、あくまで目安程度にしか使えない。
他チームに対する欺瞞(ぎまん:偽の)情報ともなりうるため、これをうまく使い分けることが勝敗にかかわってくることもあるのだ。
今回は、悲惨なことに、青チームが加美駅に停まっている。
青チームは序盤でUSJと大阪城を巡り、ようやく環状線を抜けたと思いきや、またスタートに逆戻りだ。
ここまで不運が重なるとかわいそうになってくる。まして、そのイベントを作ったのが私自身であるため、反省しきりである。

柏原駅1243

イベント移動で柏原駅到着。ここから次のターン。
大阪駅にいったん戻りながらも、トップを走っているらしい我々には、ここにきて、ある使命感が湧いてきていた。
俺たちが、俺たち赤チームが、この長く苦しい戦いを終わらせるんだ・・・・っ!
その思いを胸に、西の社長、渾身の九投目!

ぃよっしゃー!
一気に法隆寺駅! ゴールまで3駅や!!
俺たちが終わらせる ―― その思いは、形になりつつあった。
・・・・・・・・・・・・のだが。


法隆寺駅1315

法隆寺駅。一度は大阪駅まで戻りながら、ようやくここまで来れた。もう少しだ。
と思って振り向いたら、相方が固まってる。
嫌な予感がした。
ヒ「まさかの、まさかの3駅戻る」


3マス戻る。

武「えー うそ、やっちゃったなぁ」
ノリノリで来ていた赤チーム、ここで一気にペースダウン。
しょぼしょぼと反対側ホームに向かう足は、今日一番の重たさだった。

河内堅上駅1333

結構長い駅間に「うへー」となりながら、3駅戻って河内堅上駅に到着。
めっちゃ山の中、めっちゃローカル駅。
奈良方面の駅に降りると、次の列車まで20分もある。
その間、2,3本列車が通過していく・・・・。
大和路線も、奈良線に負けず劣らずローカルだった。なんという盲点。
ここで、GMからの定時報告。
“13:30現在の各チームの現在地を通知します。
赤チーム:法隆寺   青チーム:大正   緑チーム:三郷
あわせて、ルール変更を通知します。
時間の都合より、加美駅での駅マスイベントは、 振り出しに戻る→2回休みに変更します。”
定時報告1330

むむむ、緑チームがトップか。
このまま、すっとゴール行ってくれないかなぁ、と思いながら、ヒロシさん十投目。

ヒ「3?!」
武「うっそ!」
ヒ「嘘やん!」
武「えぇー!?」
ヒ「行って戻ってくるんすか!?」
武「ありえん・・・・orz しゃあないなぁ、サイコロには逆らえん」

ひたすら、ただひたすら、通過する電車を見送りながらため息をつく。
時刻はもう、午後1時30分。
空腹が、絶望に暮れる我々をさらに物悲しくさせる。
この絶望的状況を打破するには、他のチームがゴールして、ゲームを止めるしかなかった。

緑チーム、頼む。俺たちがまた戻る前に、ゴールしてくれ!

他チームに最後の希望を託しつつ、電車を待つ赤チームであった・・・・。

法隆寺駅二回目
20分近く、ひたすら電車を待ち続け、ようやく来た電車で法隆寺駅到着。
どうせ戻らにゃならんので、写真撮影もテキトーである。
早く! 早くチェックポイント到達報告を!
必死で祈るもむなしく、大阪方面行きの電車到着。

王寺を通過し、三郷に到着するも、いまだ到達報告はなし。
しばらく停車したのち、“ドアが閉まります”のアナウンスが流れ始めたその時。

“青チームさんの2マス進めにより、奈良駅に到着いたしました。”
   ※ 法隆寺駅で電車待ちの間、青チームが久宝寺駅で緑チームを2マス進めるメールを出していた。
武「お」

“ぷしゅー ごとん”
武「終わった! けど、電車出ちゃった・・・・」 こうして、4時間半に及ぶ長い第一ゲームは終わりを迎えたのである。


奈良へ

河内堅上駅二回目
第一ゲームは終わったが、我々はまた河内堅上駅である。
河内堅上駅である。

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無情にも、やってくる電車はみな通過していく。
待ってる間、緑チーム到達時現在の位置報告が来る。
第一ゲーム終了時
なんとか、最下位は免れたが、そんなことはともかく腹が減った。
奈良駅到着予定時刻は午後2時44分。
ああ、なんと遠き奈良駅か。

ようやく来た電車で、後続の青チームと合流。
赤マス配置の残酷さをやたらと責められました。
人身事故による運転見合わせも痛かったけど、芦原橋の撮影イベントや加美駅の悪夢による振り出しが予想以上に時間がかかってしまった。
青マスにもほとんど止まれなかったらしい。
全面的にマス配置とイベント内容を改める必要性を感じながら、出発から五時間後、奈良駅に到着しました。