第1回 関西鉄道すごろく 公式バナー      (作:colonel)

2010 KANSAI TETSUROKU 01
Team.RED Report

赤チーム リーダー 武尊
K.E.T.関西電鉄交通社 代表

第三章 −古都古都つなぐローカル戦−


けったいな!

ようやく到着した奈良駅は、改装工事が済んだばかりで、ローカル線をつなぐターミナル駅とは思えないほどの美しさ。
そして、改札口では、
今や人気ナンバーワン!

おなじみの“せんとくん”がお出迎え。
JR・私鉄問わず、関西において彼のいない駅を探すほうが大変なくらい、そこかしこにいらっしゃいます。
まぁ、それほどおなじみになってもやはり気持ち・・・・・・・・おや、誰か来たようだ。(ry

改札口の目の前で、緑チームとも合流。
奈良駅前でのランチタイムを取る予定だったのですが、ゲーム終了の午後6時まであと3時間しかない状況で一時間もランチタイムを取るわけにもいかないため、GMと協議。
協議の結果(GMはこのチェックポイントイベント中に休憩をとることになっていた)、
奈良駅での休憩は何分でもいいということで、駅前コンビニでのお昼ごはん確保の後、すぐに次のゲームを開始することに。
奈良線の本数の関係上、今すぐに始めたところで30分近く待たされることになるのですが・・・・。

とにかくお昼確保。
ちょっとでも奈良っぽいものを、と以下を購入。

奈良名物といえば柿の葉寿司ですが、このように奈良では古くから木の葉でつつんだお寿司が食されてきたらしく、吉野で採れるわさびの葉でつつんだわさび葉寿し(左)梅守本店というお店が復刻して販売しているんだとか。
おろしわさびのような辛味はないものの、つんとした風味がさわやかでおいしかったです。
右の古代あなら寿しも梅守本店の商品。
奈良漬と古代米、あなごの組み合わせはなかなかのおいしさ。
奈良に来たら、一度食べてみてください。おすすめです。

さて、改札前でご飯をもそもそと食べていると、GMから着信。

“MkGMより、気まぐれチェックポイントイベントのお届けです。
折角奈良に着いたのだから、観光しよう、名所を見よう。
そしてお土産には素敵な写真を。

と、いうことで、奈良駅周辺にて「奈良の名所・名跡」の写真を撮影し、添付して送信してください。
このイベントを実行したチームは、任意のタイミングで移動マスに+3マス上乗せすることができます。
このルールを適用して移動する場合は、本文に「奈良チェックポイントイベント報酬」を含めてください。

尚、このルールは時間限定です。
16時30分になるか、どこかのチームの京都到着をもって失効しますので注意してください。
注)当イベントの実行は任意です。実行の是非は各チームの戦略的判断、または気分に従い選択してください。”

武「んー」 ・・・・・・なんだろう、この空気の読めないGMイベントは。
JRの奈良駅は、奈良といいつつ奈良市の中心から外れたところにあり、代表的名所である東大寺に行こうと思えば、軽く1時間はかかりそうな距離だ。
とてもじゃないが、行って戻って来る間に午後6時を迎えそうである。
「これは無理でしょう。+3マスってのもなんか微妙やしー」 「ハイリスクローリターンどころか、リターンもないでしょう」 とみんなで話していると、ヒロシさんの様子がちょっと気になる。
武「とりあえず、各チームで相談の上ってことで」 と言い残して、チームごとの相談に。
武「これは無理やんなぁ、けったいすぎる」 ヒ「一個思たんが・・・・、ほぼとんちに近いんですけど」 と前置きしたうえで、

“「奈良の名所・名跡」の写真を撮影せよ”
というところから、
パンフレットやポスターの写真でOK
ということじゃないか、という提案が。

ヒ「ないですかね、これw」
武「んー、とんちでとってみる?」
ヒ「パンフレットの写真で?」
武「その辺にあるし」
そんなに時間はかかるまい、という計算の上で。
ということで
武「各チーム、行動が決定したら移動を開始してください」
と、第二ゲーム開始を宣言し、ホームへ向かう他チームを尻目に、赤チームは駅出口へ。
武「あれだ」
ヒ「卑怯極まりないw」
武「なんつー・・・・」
見つけたのは、奈良の名所の写真がいろいろのってる駅ポスター。
そこから、小さく映った東大寺大仏殿をチョイスし、ヒロシさんが撮影、送信。
移動のためホームに上って返信を待ってると、

ヒ「・・・・OKです!?」
武「OK!来た!」
ヒ「よしきたw」
武「ナイスだ」

こんなの本当に良かったのか・・・・、とにかく、サイコロの数に+3を一回、任意で入れられることに。
これは、なかなか先の明るいニュースだ。



ハイスピード・ローカル・バトル

第二ゲーム路線図

さて、いよいよ第二ゲーム。奈良駅から京都駅を目指します。
この第二ゲームで使用する奈良線は、ほとんどの区間が単線、途中までは30分に1本しか電車がないというローカル線なため、移動はサイコロを二回振って出た目の合計数進める、という特別ルールを適用しています。
というわけで、早速私がダイススロー。

3  5
つまり8マス進みます。
さらに、出し惜しみする暇もないため、先ほどの+3マスも使用し、合計11マス進むことに。
いやはや、ヒロシさん様様ですなぁ。
ホームに上がれば、少し離れた待合室に、罰ゲームたすきをつけた青チームと、一位通過の緑チームの姿が。
GMイベントをスルーしても、一本早い電車には乗れなかったようだ。
合流して極秘情報(GMイベントの意味)を教えてしまってはいけないので、赤チームのみ単独行動をすることに。


ようやく来た電車で移動開始。隣の車両に他チームを捉えながらの移動です。
のどかな田園風景が、徐々に住宅地に変わっていく間。
「30分に1本区間」最後の駅である長池駅で緑チームが下車。
彼らはこのあと30分動けません。・・・・・・ご愁傷様です。

その次の城陽駅では、青チームが下車。
ところが、運よく対向車待ち合わせの駅だったらしく、待ち合わせしてる間に、撮影送信、(サイコロが一回しか振れないイベントだったため)サイコロ振って乗車するという、タイムロスなしの芸当をやって見せた。
むむぅ、やるな青チーム。


JR小倉駅1609

そんなこんなでJR小倉駅に到着。
ここでの待ち合わせはなく、一本待つことに。
そして、気になる駅マスイベントは?


2マス進む

おぉ! ここにきて初の青マス!
2マス進んだ先の黄檗駅は、京都駅まで7マスの距離。
サイコロが二回振れる奈良線では、充分射程圏内だ。
これは、一位とれるんじゃないか?
そんな期待を胸に、20分待って到着した電車に乗り込みます。

黄檗駅1630

イベント移動で黄檗駅。
このまま次のターンへ移行します。
早速ダイススローの前に、GMから定時報告を受信。
“16:30現在の、各チームの現在位置を通知します
緑チーム:長池   赤チーム:黄檗   青チーム:宇治 ”
定時報告1630
緑チームの長池は白マスだけど、30分に一本区間なので動きが取れないだろうし、青チームの宇治に至っては「宇治茶を飲め」という赤マス。
何の指定もなく、たんに宇治茶ならばいい、という意味なので、自販機に売ってる「宇治茶」でもOKなのですが、はたしてそれに気付くかどうか。
なんにせよ、我々が一位なのは喜ばしい限りである。
さぁ、ここで決めてくださいヒロシさん、運命のダイススロー!
1  2
あー。1か6を出す確率の高いヒロシさんでも決まりませんでしたか・・・・。
とにかく、前に進むしかないので、10分後の電車に乗って移動です。

桃山駅1641
3マス進んで桃山駅。
早速イベントチェックをしてみると、


1マスもどる

ぐぁー。痛恨の赤マス。
なんか、俺達こんなのばっかりだな・・・・。
やけに趣きある木造駅舎に感動を覚えながら、いそいそと反対側ホームに向かうとメールを着信。

宇治で4+4を出し、京都にピッタリ到着!

・・・・・・・・・・・・終わった。
俺たちの戦いが終わった。
夕日にたそがれる木造駅舎で、御香宮神社の秋祭りらしきだんじりを眺め、ため息をついた。
第二ゲーム終了時1645
第二ゲームも赤チームは2位。
罰ゲームたすきを免れたので、とりあえず、ほっと一息。
ちなみに、今回のイベントでは、各ゲームでの順位でポイントが与えられるため、各ゲームの順位とは別に総合順位でも争われます。
各ゲーム順位ポイントは次の通り。
1位:5点 2位:2点 3位:1点 そこで、現時点の総合順位を見てみると、
1位:青チーム・緑チーム(6点) 3位:赤チーム(2点)
なんだか、戦いに勝ちも負けもしなかったが、戦争には負けた、という哀しい状態。
次こそは! と新たな戦いに向けて気合を入れなおした赤チームでした。



第三章
−古都古都つなぐローカル戦−

第二章
−はるか遠き奈良−
第四章
−終わりから始まる−

K.E.T. 関西電鉄交通社